科学はけっして聖域ではない。科学技術予算が本当にゼロベースで査定されるのならば、それは当然のこととして受け入れるべきだ。科学は世界を理解する一つの方法(文化)にすぎないという意味でも、やはり聖域ではない。科学者がノーベル賞の権威や科学の特異性—本当はそんなものなどないのだが—を盾にしてものを言うことは許されないし、科学を盲信したり、科学者の言葉を鵜呑みにすることも愚かなことだ。この中級編を読んで、内田さんも同じ思いを抱いていることを知り、僭越ながら強いシンパシーを感じた。